催眠術って本当にあるの?
「催眠術って本当にあるんですか?」
催眠術師をしていると、必ずといっていいほどこの言葉をいわれます。
何千人にかけてきた私としては「あたりまえでしょ!」といいたいところですが、
やはり催眠術は、まだまだなじみない分野なのですね。
けれど「認知度が低いこと」と「それが存在するかどうか」はべつの問題です。
みんなが知らなくても、存在するものは存在するのです。
「催眠術なんて信じません」
そういわれることもあります。
けれど「あなたが催眠術を信じているか」と「催眠術が存在するか」も関係ありません。
あなたが信じていなくても、催眠術は存在するのです。
いいですか?
はっきり正体がわかったものにしか手をださない、という発想では、
だれもが知っている、つまらない、あたりまえのものしか手にできません。
「催眠術が本当にあるなら学ぶけど」なんて考えていたら、チャンスを逃しますよ。
だれも、あなたに本気で催眠術の存在を教えてはくれないでしょうから。
「それをたしかめるために勉強してやる!」くらいナマイキでいいのです。
疑いながらも足をいれた人間だけが、催眠術を使えるようになるのです。
ここで「催眠術なんてないんだ!」と信じきってもいいでしょう。
それきり、そんな世界のことなど忘れてしまうこともできます。
けれど、それでは同時に、すごくおもしいろものを見失うことにもなるのです。
その奥に、本当のあなたの人生があるかもしれないのに。
よろしでしょうか。
催眠術の存在をたしかめるには、催眠術をやってみるしかないのです。
人生を豊かにできる魔法、人間関係を円滑にする技術。
なのに、みんなが存在を信じていない——これはチャンスではありませんか?
私からすれば、
むしろ「なぜ、あなたは催眠術がないと思っているのだろう?」と不思議なくらいです。