今すぐ使える!お願いがきいてもらえる心理テクニック
正直なところ、一から催眠術を始めて、完璧に習得するにいたるまではかなりの練習や勉強が必要になります。
ですが、私のところには「今すぐ使えるようにならないの?」「練習とかしたくないんだけど……」といったコメントがよく寄せられます。
それについては「練習してよ!本読んでよ!」といいたいところですが、せっかく皆さまからいただいたコメントです。皆さまの力になれるよう、なんとかお答えいたしますね。
今回は「今日から使える!お願いをきいてもらえる心理テクニック」です。
私もよく使うテクニックです。友達や家族に対してはもちろん、恋愛や、営業などの仕事をしている方にとってはお客様へよりよいものを提供できるきっかけにつながると思いますので、ぜひ最後まで読んでいただくことを願っております。
日常生活でも使える、3つの心理テクニック
実際にビジネスの場でも使われることのあるテクニックを、今回は3つ紹介しますね。
その3つというのが──
『ダブルバインド』
『フット・イン・ザ・ドア』
『ドア・イン・ザ・フェイス』
というものです。ひとつずつ説明していきますね。
①ダブルバインド
かんたんに言うと、2つの選択肢を与えて相手に決めてもらう。というテクニックです。
どういうメリットがあるのかというと、その2つの選択肢はあなたが決められる。ということです。つまり、相手がその2つのどちらを選んでもあなたは得をすることができるんです。
使いかたの例を紹介しますね。
(あなたがハンバーグを食べたい場合)
「今日の晩に行く店は、びっ〇りド〇キーか、ガ〇トならどっちがいい?」
(異性をデートに誘う場合)
「4日か6日なら空いてるんだけど、どっちがいい?」
という風に、どちらが選ばれたとしてもあなたの目的(この場合では、ハンバーグを食べるという目的とデートに行くという目的ですね)が達成されるわけです。
人は自分できめたことには納得する生き物なのです。どんな結果になろうとも「これは自分の決めたことだから!」と納得してもらえるのも、この手法のメリットですね。
また、ここで大切なのは、相手に「いや、どっち選んでもあなたが得するじゃん」と悟らせないことです。
上手な選択肢を相手に与えてあげることが、成功のコツですよ。
②フット・イン・ザ・ドア
これは、小さなお願いを繰り返して、最終的におおきな(本来の目的)をきいてもらう。という手法です。
だれだって、いきなり大きなお願いをされても受け入れづらいですよね。
でも、かんたんなお願いなら、「やってあげよう」という気持ちになります。それを繰り返して、大きなお願いをきいてもらうのですね。
これも具体例を紹介します。
(お金を貸してもらうとき)
「ごめん、財布忘れちゃったから500円貸して」⇒「いいよ」
「あ、やっぱり1000円貸してくれないかな……?」⇒「仕方ないなぁ」
(1日がっつりデートへ行きたいとき)
「今日一緒にかえろうよ」⇒「いいよ」
「今日の帰りにカフェ寄らない?」⇒「いいよ」
「今度の休み、映画見に行こうよ」⇒「いいよ」
という感じです。すこし上手くいきすぎているようにも見えますが、つまりは相手に受け入れ慣れをさせる。とおもってもらうとわかりやすいんじゃないでしょうか。
OKを言うことに慣れてもらって、徐々にお願いの度合いを上げていくという感じです。
アパレルなどのビジネスの場でもよく使われるものです、ぜひ日常生活でも役に立ててください。
③ドア・イン・ザ・フェイス
これはさっきの逆です。さいしょに大きなお願いをしてから、小さいお願い(本来の目的)をきいてもらう。という手法です。
具体例もさっきと逆です。
(お金を貸してもらうとき)
「5万円貸してくれない」⇒「やだよ」
「なら1万円だけでいいです」⇒「それくらいなら……」
(デートに誘いたいとき)
「今度の連休に旅行いこうよ!」⇒「それはちょっと……」
「冗談だよ、今度の日曜日にちょっと買い物つきあってくれない?」⇒「それならいいよ」
という感じですね。最初におおきなお願いをして断られてから、本来のお願いを伝えるわけです。
そうすると、相手も「それくらいなら」とお願いを受け入れてくれるわけですね。
フット・イン・ザ・ドアと、ドア・イン・ザ・フェイスは聞いてもらいたいお願いの度合いによって使い分けるようにしましょう。
ちいさなテクニックの積み重ねがおおきな結果を生むことも
いかがでしたか。
今回紹介したのは、ひとつのテクニックにすぎませんが、こういったものを積み重ねることでビジネスや恋愛でいい結果をのこせることに繋がるのです。
ぜひ活用して、あなたの人生をよりよいものに変えていってくださいね。
それでは、あなたによりよい明日が待っていることを祈っております。