初心者が催眠術を失敗するありがちな原因
催眠術はだれでも習得できる技術です。
これは私が口をすっぱくしていっていることです。
生まれもった才能など必要ありません。
ピアノや料理やサッカーとまったくおなじ技術なのです。
なのに「催眠術を習得できなかった」というひとがいます。
なぜでしょう?
それは〝催眠術の落とし穴〟のせいです。
そのせいで、せっかくの習得をあきらめるひとがいるのです。
催眠術自体は簡単に身につけられる技術なのに、
それを学ぶ上で、初心者の陥りがちな〝落とし穴〟があるのです。
それは、どんなものでしょう?
ここで想像してください。
あなたが催眠術を学んだなら、まず、だれにかけようとおもいますか?
ぱっと頭に浮かぶのは「知人・友人・恋人・家族」でしょう。
当然ことだとおもいます。
はじめは自信もないので失敗しても、
笑ってゆるしてもらえる関係で試したいという気持はわかります。
しかし、それが〝催眠術の落とし穴〟なのです!
ここが催眠術の難しいところです。
そもそも催眠術は「まわりの人間」には効きずらいものなのです。
催眠術には「このひとはすごそうだ」というあいての思いこみを利用して、
その無意識に影響をあたえる、という要素があるからです。
そもために「あなたをよく知る人物」ほど、
あいてのなかで「普段のあなたのイメージ」が邪魔することになるのです。
たとえ、あなたの技術がすばらしくとも、
普段の顔をしっている以上、催眠術の世界にはいりこみにくいわけです。
イメージとしては、居酒屋やバーで近くの人間にかけるくらいがいいですね。
ちょっと「催眠術を使えるんですよ」なんて——すごいとおもいますよね?
初心者ほど〝まわりの人間〟で練習したがる。
なのに、そうした関係ほど催眠術はかかりにくい。
ここが、ひとつの矛盾であり〝催眠術の落とし穴〟です。
あなたが頭におもい浮かべる練習あいては、むしろ天敵なのです。
ですから、催眠術を学んだときは、おもいきって他人にかけること。
これが鉄則です。
ここでつまずいて催眠術をあきらめる人間のどれだけ多いことか。
しかし本来的に、これは催眠術の難易度とは関係のない話でしょう。
これを知ってるかどうかだけでも、あなたの人生はおおきくかわります。
しっかり気をつけてください。
最後にもう一度だけいわせてください。
催眠術は簡単に習得できる技術なのです——あなたにとっても。