催眠術と洗脳とマインドコントロールの違いとは?


mindcontrol

催眠術は「人間をあやつる技術」です。
それは、どう言葉をかえても真実でしょう。

もちろん、それ自体に罪はありません。
どう使うかというのは——技術と用途は——また別の話なのですから。

そして催眠術をつきつめると、決まって顔をみせる言葉があります。
それは〝洗脳〟と〝マインドコントロール〟です。

どちらも「人間をあやつる技術」という意味ではおなじものですね。
その違いを説明します。

「〝洗脳〟と〝マインドコントロール〟のほうが、より人間支配に特化している」
「〝洗脳〟と〝マインドコントロール〟のなかに、要素として〝催眠術〟がある」

ざっくばらんにいうと、こういうことになります。
よりディープな技術という感覚ですね。

まず〝催眠術〟はコミュニケーションの技術であり、それを基礎として、
この〝洗脳〟と〝マインドコントロール〟という技が成立しているのですね。

次に〝洗脳〟と〝マインドコントロール〟の違いを説明しましょう。
よくある例をつかいます。

たとえば、あいてに「刺身という料理」をつくらせたいとしましょう。
こちらの「させたい行動」をどのようにとらせるか、という話ですね。

・洗脳

ここで、あいてに材料をわたして「刺身をつくれ!」と、
なんども殴って、監禁して、おどしつけるのが〝洗脳〟です。

次第に、あいては自ら命令どおりうごくようになるでしょう。
外側から暴力等によって支配していくのです。

②マインドコントロール

こちらでは、あいてに新鮮な魚と包丁とまな板をわたします。
そして「なんでも自由に料理をつくっていいよ」というのです。

すると、ほとんどの人間が「刺身」をつくります——自由意志のつもりで。
あいての内側から、価値観を操縦して、その考えにたどりつかせるのですね。

個人的にはマインドコントロールのほうがすぐれているとおもいます。
すくなくとも、より狡猾だといえるでしょう。


2016-12-08 | Posted in その他No Comments » 

関連記事