「あいてのために尽くしてはいけない!」催眠術師が教えるスムーズな人間関係を形成する方法②


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今日はラポールの秘訣をお教えします。
ラポールについては「ラポールとは?催眠術師が教えるスムーズな人間関係を形成する方法①」で説明しましたね。

ざっくばらんにいえば「あいてに好かれる秘訣」というわけです。
催眠術師ならではの、ちょっとしたコツもあるのです。

これは私が実践している方法です。
いやらしいかもしれませんが、心理学に基づいており実にパワフルです。

もったいぶるのも、いやらしいので、さっさと紹介しましょう。
あなたが気をつけるべきは、ただひとつの「黄金ルール」です。

それは「あいてのために行動するのではなく、あいてに行動させる」こと。
これが人間関係の——あるいは生物の——本質です。

くわしく説明しましょう。
これは多くのひとが勘違いしていることでもありますから。

そもそも人間は、好意を得るために、あいてに尽くしがちです。
それが間違いなのです。

それではあいての無意識(本能)が「こいつは格下だ」と判断します。
人間は無意識の判断に逆らえません——そういう人間としてあつかわれます。

この発想を逆にします。
ここで「あいてに自分のためになにかをさせる」のです。

いきなり、えらそうに命令するということでありません。
たのみごと、おねがいごと、をするのです。

これは「ペンをとって」「グラスをもって」「本を貸して」など、
日常的な軽いものでかまいません。

すると、あいての無意識が「この人間のために動いた」ということから、
「この人間は大切な存在だ」と判断するのです。

その人物のために動いた以上、理由はどうあれ、
無意識は「私が行動したのはこの人間を重要視しているからだ」と考えるのです。

これを心理学で〝帰属錯誤〟といいます。
人間は、行動の理由を、あとからひねりだすのです。

よく恋愛ドラマで、尽くした男がふられて、強引な男がモテたりするでしょう。
あれもおなじメカニズムです。

そう、あいてのために尽くすのはやめましょう。
あいてに尽くしてもらうのです。

もちろん不自然のないように。
段階ごとに、ちょっとしたものごとを——これが実に効くのです。

催眠術師としていいきりましょう。
恋愛であれ、仕事であれ、人間関係は「無意識を制したものが勝つ」のです。

そして、今日はそんな催眠技術のひとつをお教えしました。
だれもが身につけられる技術だということをご理解いただけたとおもいます。


2016-11-24 | Posted in その他, 催眠術のかけ方No Comments » 

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