あなたも変われる!自己暗示で生活をよりよくする方法
「自己暗示」
催眠術にそこまで詳しくない方でも、その名前くらいは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
かんたんにいうと、自分の理想の像を体現するために、自身にかける催眠術のことです。
言葉やイメージを変えることで自らをコントロールしていくものですが、はたして、本当にその効果はあるのでしょうか?
今回は自己暗示の効果と、その方法について解説していきます。
効果がないと感じられる理由とは?
「自己暗示を試したことがあるけど、なにも変わらなかったぞ!」
これを読んでいる人のなかには、もう既に催眠を試してみた人もいるのではないでしょうか。
それでも、効果を感じられなかったなら、ひとつ残酷な事実を覚えてもらう必要があります。それが──
「たった一日で、生活が変わるような自己暗示法は存在しない」ということです。
そういった書籍やコピーはよく目にしますが、それは本を捌くための売り文句にすぎないことを、まずはわかってもらう必要があります。
では、実際に自己暗示の効果が得られるのはどのくらいかかるのでしょう?
答えは、約3ヵ月。新しい思考やイメージが脳に定着するようになるには90日必要だといわれています。
自分の心や考えかたを、より良い方向へ変えるには毎日コツコツ継続して、なりたい自分への暗示をかけていく必要があります。
そうなんです。自己暗示とはかなり地味なものなんです。
ですが、それは確実にあなたの人生をよくするためのもの。地味でも、あなたの人生がよくなるなら、使わない手はないでしょう?
催眠についての理解がまた深まったことで、実際になにから始めればいいのか、解説を続けます。
まずは、なにも考えずに行動する
最初に、約束して欲しいことがあります。それは、今から紹介することを絶対にやってみること。
紹介することはとても簡単です。しかし、それが人間にはできないのです。
「めんどくさい」「時間がない」「信じられない」人間はやらないためなら、そういった言い訳をいくらでもひねり出せてしまうのです。
けれど、あなたは今から変わるのですよね?それなら紹介することを実践するほかにはないんです。あなたの人生を変えるのはあなたですからね。
さて、前置きが長くなりました。さっそく結論からいきましょう。
初めにするべきこと。それは「書く」ことです。
なにを書くか?──それはあなたのなりたい自分です。
こんなことは、どこかで聞いたことがあるかもしれません。でも、これは催眠術師の目からみても、とても理にかなったことなんですよ。
「人間はイメージしたとおりに身体が反応する」生き物です。そして、そのイメージが強ければ強いほど、より反応があらわれます。
しかし、人間はわすれっぽい生き物です。というより、ついつい目先のことに意識が向いてしまう生き物なのです。目先のことにおわれて、いつのまにか「やりたいことを忘れていた」なんてことは日常茶飯事ですよね。
だからこそ「書き留める」のです。
「頭のなかでわかっているから書かなくてもいいよ」なんて言わないでください。めんどくさがらずに、すぐ目の前にある紙に、あなたの理想や目標をかきましょう。
──といっても、どのように書くのがベストかわかりませんよね。その書き方もいくつかアドバイスをしておきます。
ポイントは3つ!目標の書き方
目の前にある紙に──できれば習字の半紙や、きれいな紙が良いのですが──この際どんなものでもかまいませんから書きましょう。なによりも行動に移すことが大事ですからね。
3つのポイントに分けて書き方をつたえます。
- 具体的に書くこと
たとえば「お金持ちになりたい」という目標だとしましょう。これだとすこし抽象的すぎます。それだと、脳が「どのように反応していいかわからず」身体も「どう動けばいいのかわからない」のです。
なので「お金持ちになるためにはなにをすべきか」を考えてかきましょう。「月〇万円を貯金する」「経済新聞を読む」「プログラミングの知識をつける」などでしょうか。
書くためには考えなければいけません。その「考える」という作業があなたの理想を叶える道になり、行動につなげてくれるのです。
- ハードなものにしないこと
「毎朝ジョギングをする」「1日1冊本を読む」といったハードな設定は必要ありません。
理想のために、ハードルを高くしてしまうのはわかりますが、ここでは「頑張ったらできそうなもの」よりも「やる気さえあればできそうなもの」というくらいの設定にしてください。
「週に1.2回ジョギングをする」「週で1冊本を読む」このくらいでいいんです。
これも人間の弱さに対応するための手段なのですから。
- 言い切ること
実はこれが一番大事なことかもしれません。
「お金持ちになりたい」ではなく「お金持ちになる」です。「モテたい」ではなく「モテるようになる」です。
願望というより「実現できるのは当然で、いつ叶えるのかが問題だ」そのくらいの気持ちで言い切りましょう。
そういった、細かなニュアンスを無意識は感じ取ってしまうのです。ですから、書くことばは弱気なことばではなく、そうなることが決まり切った未来であるかのように、高らかに宣言してくださいね。
さあ、アドバイスは以上です。
あなたの理想を、この3つのことをすこし気にしながら書くだけ。
あ、いま、めんどくさいなと思いませんでした?
では、あえて言い切りましょう。
ここで紙に目標を書けば実現します。書かなければあなたの人生は変わりません。
ボールペンでも、鉛筆でも、クレヨンでもなんでもかまいません。目の前にある紙でかまいません。なんでもいいので書いてみようではありませんか。その数分のばからしい行動が、あなたの人生を大きく変えることになりますから。
それでは、あなたの人生が変わることを祈っております。