催眠術にかかる人・かからない人、その見分け方
こんばんは、催眠術師の相沢なつめです。
どうすれば催眠をかけることができるのか。今回は催眠術のかけ方について、お話をしようと思っているのですが、その前に知っておいて欲しいことがあるので、先にそちらをお伝えすることにします。
今回のテーマは「催眠術にかかる人と、かからない人の見分け方」です。
世の中には、いくら催眠術をかけようとしても、かからない人だっています。反対に、すごく簡単に催眠術にかかってしまう人だっているのです。
なので、どのような人にアプローチすればいいのか、あなたがだれかに催眠術をかける前にお伝えしておきますね。
催眠術にかかりやすい人の特徴
結論からいいます。催眠術にかかりやすい人の特徴とは「好奇心が旺盛で、集中力の高い人」です。
そもそも、催眠術にかかるには、あいての話を素直に聞く必要があります。
「レモンを想像してみてください」といわれて、ちゃんと頭のなかにレモンがあることを想像できること。
「そのレモンを半分に切ると、みずみずしい果肉が見えてきますよね」ときいて、ちゃんとレモンの断面を頭に思い浮かべられること。
相手にいわれたことを素直に受け入れられないと、まず催眠は始まらないのです。「なんのためにレモンを想像しないとダメなんだよ!」と思ってしまうような人は、催眠術にはかからない人だ。ということをわかってください。
でも、「言われたことを、その通りに行う」のって、意外とできる人が少ないんですよ。これが催眠術があまり信じられていない理由でもあります。
「この本おもしろいから読んでよ」と友達に言っても、ちゃんとそれを買って読んでくる人ってなかなかいないですよね。そうゆうことなんです。
なので、言われたことをそのまま受け入れることができる「好奇心の強い人」というのが、まず第一の催眠にかかりやすい特徴になります。
でも、言われたことを受け入れられても、途中で気が逸れてしまっては、あなたの催眠は届かなくなってしまいます。
目の前をちいさな虫が飛んだだけで、それに気がいってしまうような人を深い催眠にかけるのは、なかなか難しいでしょう。
催眠にかかるには「集中力」も必要になってくるわけです。
(具体的に)こういう人は催眠術にかかりやすい
ここでは、もう少し具体的な例をあげて、どういう人が催眠術にかかりやすいのかを話していこうと思います。
・寝つきが悪く、夢をよく見る人
眠りが浅いので、催眠状態でも言葉をすんなりと受け入れてくれます。
・目じりと口角が下がっている人
私の経験上の話になりますが、どうやら目じりと口角が下がっている人は、かかりやすいように感じました。
・お酒を飲むと性格が変わる人
ふだんから自分の心に制限をかけているということです。そういう人は、実は本当の自分をだしたいと思っています。なので、催眠状態に陥りやすいです。
・スピリチュアルや占いが好きな人
こういった人は、催眠にかかってみたい!と思ってる方が多いので、警戒心なく催眠暗示を聞いてくれることが多いです。
・臨機応変な対応が苦手、パニックになりやすい人
言いかえると、発想をかえるのが苦手。つまり、同じ考えに固執しがちな人でもあります。こういう人は、催眠にのめり込みやすく、すこし催眠状態から抜け出すまで時間がかかったりもします。
・肩こりがひどい人
肩こりがひどいとは、それだけ集中力が高いというしるしでもあります。話を深くきいてくれるので、強い催眠状態に陥る人は、よく肩がこってたりします。
まずは、どういう人がかかりやすいのかを見極められるようになろう
催眠術師の上手い下手の基準は、催眠をかけるのがうまいかどうか。
というポイントよりも「どれだけかかりやすい人を見分けられるか」というのが催眠術師のレベルの差になってきます。
もちろん、話し方の練習や、催眠術の知識を増やすことも大事ですが、人間観察力が催眠術師にとってもっとも重要な能力です。
あなたも、これから会う人たちは催眠術がかかるのかどうか?というのを気にしながら、コミュニケーションをとるといいですよ。
かかるかどうかを見分けられる、人間観察力が鍛えられることを祈っております。