女性の方が催眠術にかかりやすい2つの理由
催眠術師のよく口にする法則があります。
それは「男より女の方が、催眠術にかかりやすい」というものです。
私も経験上、そう感じます。
だいたい7:3くらいのかかりやすさの違いでしょうか。
男女問わず、ほかの催眠術師の感覚もそれくらいのようです。
これは細かく二つにわかれます。
①「平均的に、男性の方が女性よりかかりにくい」という要素。
②「そもそも催眠術にかからないタイプがいる確率が女より多い」という要素。
これがあわさっていると考えるべきでしょう。
一緒くたに考えてもいいですが、あえて分析するとこうなります。
つまるところ「催眠術にかかる人はかかる」のは男女おなじですね。
あくまで全体としての考え方になります。
それをふまえた上で、
女の子の方が催眠術にかかりやすい理由を考えてみましょう。
催眠術に対する考えを深めることができます。
①女の方が〝受け入れる〟性別だから
あらゆる意味でそうです。
女は、まわりの意見をとりいれるのに抵抗が少ないのです。
女性の方が、生活のなかで「あいての意見を受け入れる」ことが多いのです。
もとからなれている——子供のころからそういう行動を学習してきたのですね。
たとえば「妻は黙って夫についていくものだ」という結婚観。
若い子の「強引な彼氏にひっぱってほしい」とう恋愛観。
飲み会でも、男の意見をうんうんときいているのは女の子でしょう?
社会的にそういう役割をあたえられている、ということですね。
その学習パターンは脳の奥にしみついています。
これからの行動にも影響するわけです——催眠術にかかるときにも。
催眠術も、結局は「無意識があいての指令を受け取るかどうか?」という話です。
そして女性は指令をうけとることに抵抗が少ないのです。
②女は〝共感〟の生き物だから。
よくいわれる言葉に「男は理性、女は共感」があります。
男はトラブルがあったときに「どう解決するか?」を考えますが、
女は「それで動揺した心をなんとかしたい」と考えます。
これは本能的なものです。
男は「気持とかいう前にどうするか考えようよ」と理屈を提案して。
女は「なんで私の気持ちをわかってくれないの?」と共感をもとめて。
よくある男女の喧嘩もこれが理由ですね。
みなさんもご経験があるかもしれません。
これがそのまま催眠術のかけ方にも影響します。
催眠術は「あいての脳とチャンネルをあわせる作業」です。
ある意味では〝共感〟の作業です。
そもそも女性脳の方が「催眠術師の脳と通信しやすい」ということです。
もちろん男性脳にあわせた暗示テクニックもありますけれど。
誤解をおそれずにいうと、催眠術をかけるときに、
「男のように理屈っぽいことをいわず、女はすっと受けいれてくれる」のですね。
疑わずに素直に楽しんでくれます。
これは「女の方がかかりやすい理由」と同時に、
「男の方がかかりにくい理由」だともいえるでしょう。
とはいえ、催眠術を練習すれば、性別の違いも関係なくなってきます。
催眠術が上達するのはもちろん、
結局、性別より「目の前のあいては催眠術にかかりやすいか?」だけが重要になってきますから。
いかがでしょう。
あなたは男女どちらに催眠術をかけたいですか?
参考にしてください。