催眠術は本当に習得できる技術なんですか?


催眠術師の愛沢なつめです。

この記事では、

  • 催眠術って本当なの?
  • やらせじゃないの?
  • 実際、習得できるものなの?
  • どうしても信じられない!

と思われている方に向けて書いています。

プロの視点で「催眠術は習得可能なまっとうな技術だ」ということを、「科学的な根拠」もまじえてあなたにわかりやすく解説します。

「催眠術なんて信じられないよ。」
「テレビでよく見るけど、あれってやらせでしょう?」

あなたの気持はわかります。
催眠術なんてうさんくさい。

いきなり催眠術なんていわれても、魔法や超能力と同じように感じますよね。
映画や本のなかだけの「すっごい特殊能力」という感じでしょうか。

事実、そのように思われる方は多いです。

たくさんの人に催眠術を教えてきた私は、
本当にあったんですね!」と何百回もいわれてきました。

それもそのはずです。
催眠術なんて、それこそ映画や本のなかにあるだけで、
目にすることなんてありませんからね。

 

催眠術は保険が効く治療法として認められた

しかし、実は催眠術には古い歴史があります。

どういうわけか日本ではいまだにオカルトかなにか、と捉えられているのですが、19世紀頃、ヨーロッパでは催眠術の研究が盛んになり、1958年には米医学会で催眠術が正式に保険が使える治療法として認められています。

現在も科学や医療として研究が続けられており、最近の研究では催眠術にかかっている人の脳波を測定した際に、あきらかに影響があることが判明したのです。

人間の行動や思考、味覚や感情などは脳が行なっているのはあなたもご存知でしょう?

あなたがこの文章を読むことも、その結果、催眠術を学びたいとおもうことも全ては脳が行なっているのです。

なので、脳に影響があるということは、催眠術により、手が開けなくなったり、だれかのことを好きになったりすることも何ら不思議なことではありません。

そればかりか、言葉によって、思考や行動や感情が変化することは、毎日当たり前のようにあなたの脳によって体験しているはずです。

なぜ日本で催眠術が誤った形で広まっているのは、おそらくテレビの影響でしょう。このあたりについてはこちらの記事を読んでください。

参考リンク:テレビの催眠術は「ヤラセ」なのか?3つの裏事情を徹底解説!

 

あなたが「信じられない」理由

科学や医療の世界では当たり前でも、あなたにとっては非現実的なものと思われるかもしれません。

しかし、あなたが「目にしたことがない」から「存在しない」と決めつけるのも、
おかしなものだと思いませんか?

少し別の視点でお話しさせてください。

たとえば、
私たちは「水星」「織田信長」「ベルギー」の存在を知っています。
その目で見たこともないのに。

そう「存在するか否か」と「実物を見たことがあるか」は、まったく別の話なのです。
いわれてみれば、あたりまえの論理かもしれませんんね。

とはいえ、いきなり「催眠術は存在するんだ」と主張したいわけでありません。
あくまで「催眠術がないとはいいきれないんじゃないですか?」という話です。

催眠術が実在するかどうかは、あなたがその目で決めることです。
とにかく飛びこむ人もいれば、じっくり分析してから動く人もいるでしょう。

そして百歩ゆずって——私が実演して——あなたが催眠術の存在を信じたとしましょう。
このブログのほかの記事を読んで、納得していただくのでもかまいません。

「すごい!本当に催眠術はあるんだ!」
と、少しばかり、あなたは感動してくれるはずです。

だって、目の前で、
人間が動けなくなったり、笑いだしたり、美味しいとレモンをかじったりするのですから。

それを体験するのはあなたかもしれません。
あるいは、無理をいって、一緒についてきてくれた友人かもしれません。

それは見たことがない光景でしょう。
けれど、たしかに、目の前でおこっている現実なのです。

「もし、自分にもこんなすごいことができたらなあ」
と、あなたは考えるはずです。

他人を操りたい、人間心理を学びたい、という欲求はだれにもあるからです。
それは当然のことです——恥じることはありません。

しかし、あなたは、ふんぎりがつきません。
こんなことを考えてしまうからです。

「でも、きっと特別な技術だし、そういう才能がある人しかできないんだろうな……」
と、催眠術の習得をあきらめるのです。

せっかくのチャンスなのに。
もったいない。

 

「思い込み」がチャンスを逃す

よろしいでしょうか。
これが、初心者の陥りがちな罠なのです。

勝手に「催眠術は特殊な技術で、才能がある人間だけのものだ」と考えること。
そして「自分にはむりだ、遠い世界の話だ」と感じること。

ここなのです。
それが「まちがった思いこみ」なのです。

その「まちがった思いこみ」のせいで、
実に多くの人間がチャンスを棒にふってしまうのです。

そして、あなたには、そんな悲しいことをしてほしくない。
少なくとも「まちがった思い込み」のままここを去ってほしくないのです。

よろしいでしょうか。
何度でもいいきりましょう。

この「催眠術は特殊な技術で、才能がある人間だけのものだ」というのは、
100パーセント「まちがった思いこみ」です。

だって、考えてもみてください。
催眠術を知らない人間に、どうして催眠術が「難しいかどうか」わかるのです?

あなたが、もし催眠術のことを知らないなら、
催眠術が「難しいがどうか」も「知らない」はずでしょう?

勝手に、ものごとを外側からみて「難しいんだろうな」と決めつけてはいけません。
その主観には、なんの根拠も正しさもないからです。

妙な例えをすると「本の表紙」と「中身のむずかしさ」は全く関係がないはずでしょう?
これは〝催眠術〟という題の本——そういうことです。

何度でも強調しましょう。
あなたに、すばらしい技術を学ぶ機会を逃してほしくないからです。

催眠術は「特殊な技術で、才能がある人間だけのもの」なんかではありません。
むしろ「だれもができる、あたりまえの技術」なのです。

もちろん、いきなりいわれてもピンとこないでしょう。
けれど本当なのです。

まだ半信半疑かもしれません。
けれど、もし1パーセントでも、私を信じてくださるなら、いくらでも納得させてみせます。

こちらには、その準備があります。
このブログでも、なんだってかまいません。

催眠術はだれにでも習得できる技術なのです——もちろんあなたにも。
ハサミの使い方や、自転車の乗り方とおなじです。

一度、おぼえれば、あなたの生涯の武器になります。
人間心理を深いレベルで学ぶことができます。

さて、今回、私は本当のことを伝えました。
ここからは——なんだってそうです——あなた次第です。


2017-05-03 | Posted in 催眠術のかけ方No Comments » 

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