催眠状態ってどんな感じ？
今日は〝催眠状態〟について説明します。
あなたが催眠術を学ぶ上で、非常に重要な概念になります。
言葉ならばきいたことがあるかもしれません。
あなたの理解はこんなところでしょうか。
「催眠術をかけると、あいては〝催眠状態〟になる」
正解です。
あたりまえすぎたでしょうか？
けれど催眠術を身につけるには、しっかり、これを理解する必要があります。
言葉だけでなく実感として。
あなたが〝催眠状態〟を理解しないことには、
あいてを〝催眠状態〟に誘導できませんからね。
とはいえ難しいことはありません。
あなたは——肩すかしのようですが——すでに〝催眠状態〟をしっています。
そもそも〝催眠状態〟は特殊な状態でありません。
だれもが日ごろ経験するような、あたりまえの状態のことをいうのです。
・映画をみているとき
・マラソンをしているとき
・漫画を読んでいるとき
・楽しい会話をしているとき
・退屈な話をきいているとき
・眠る前のウトウトした状態
・目をさました直後
・電車の座席でぼんやりしているとき
・高速道路を運転しているとき
・なにかに没入（集中）しているとき
これらも〝催眠状態〟になります。
いかがでしょう——あなたも経験したことがあるでしょう？
毎日、だれだって「ある種の〝そうした状態〟に入っている」とすらいえます。
それを催眠術師が、勝手に〝催眠状態〟と呼んでいるだけなのです。
こうした状態では、無意識の活動が活発になります。
催眠術を「響かせやすく」なるのです。
特徴として、時間のながれをはやく（おそく）感じます。
いわゆる「時間歪曲」ですね。
いかがでしょう。
簡単な話だったでしょう？
この〝催眠状態〟は特別なものでありません。
日常的な〝あたりまえの状態〟のことをいうのです。
私の口癖である「催眠術は魔法じゃない」の意味を、
より、ご理解いただけたかもしれませんね。
催眠術はだれでも習得できる、ただの技術なのです。
もちろん、あなたにも。
