催眠術を日常で活かすには?
唐突ですけれど。
おそらく、あなたの〝催眠術〟のイメージはこんなものでしょう。
黒い衣装の、あやしげな催眠術師が、指でつまんだ振り子をゆらして、
ぶつぶつと「あなたはだんだん眠たくなーる」なんていうのですね。
いかにもといった感じです。
むしろ古くさいですか?
たしかに、こうした方法でも催眠術はかけられます。
あながちまちがいでもありません。
しかし、だからといって、
催眠術はこんなふうに「あからさまにかけますよ」という形でしか、
できないものだとおもうのはストップしましょう。
それはもったいない。
実に。
ここらで「結局、学んでも、人前でみせる機会はないだろうし…」
なんて発想はすてましょう。
そもそも〝催眠術〟は、わざわざ特別な場でみせるものでありません。
生活に活かすものなのです。
見世物として演じる場合「それっぽくないと伝わらない」から、そう装うだけの話です。
あんなものはパッケージ——本質はもっとずっと別のところにあります。
そもそも催眠術は心理学(コミュニケーション)の技術です。
ですから、人間がいる場所なら、どこでも使うことができるのです。
あやしい黒衣装も必要ありません。
Tシャツにジーンズでも催眠術はかけられます。
もちろん、振り子で「あなたはだんだん眠たくなーる」なんていう必要もありません。
普段どおりの会話のような、あやしくない方法もあるわけです。
よろしいでしょうか。
催眠術は、舞台の上だけの、宴会芸ではありません。
そのまま生活にくみこめる、生きたコミュニケーションの技術なのです。
遠い世界のできごとではありません。
むしろ〝催眠術〟は、あなたのいまいる、その世界をかえる手段なのです。
もちろん、そのためには〝催眠術の本質〟を理解する必要があります。
宴会芸をこえたすばらしい世界にそこにあります。